世界放浪中のTAKAYAです。
何事も不便を感じやすい海外では、人の親切さが本当に身に染みます。
ヴィリニュスの空港でラウンジへ?
その日は、バルト三国の一つであるリトアニアの首都【ヴィリニュス】から飛行機に乗る日でした。
朝早く起きて、ヴィリニュス空港へと向かい、無事にチェックイン。
飛行機に乗る日は、いつも楽しみなことがあります。
それは空港ラウンジ!
僕はプライオリティパスを持っているので、世界各地の空港でラウンジを無料で使えるのです。
食べ物やお酒が無料だったり、落ち着いた空間で寛ぐことができる最高のカード。
ヴィリニュス空港にもラウンジがあるはずなので、この日もそれを楽しみにしていました。
しかし手荷物検査の後、ラウンジを探しますがどこにあるのかよくわかりません。
「さらに出国審査を通過した後にあるのかな?」と思い、イミグレーションに行きます。
そして無事にイミグレーションを通過。
ところが、イミグレーション通過後に待っていたのは、出発するためだけの小さなスペース。
その辺の空港スタッフに聞くと、やっぱりラウンジはイミグレーション前にあったということが判明!
荷物検査後にあったエリアで、見逃していたようです。
これはやってしまいました。
イミグレーションを逆戻りしてラウンジに行くなんて、普通できませんからね。
ラウンジに行けるのか?
「楽しみにしていたラウンジが・・・。」
これはけっこうショックでした。
ですが、一応出国審査官に聞いてみようかなと思い、イミグレーションの方へと戻ります。
そしてイミグレーションの後ろまで戻りますが、ドアで隔てられているので、容易に話しかけることはできません。
「気付いてくれないかな〜」と思いながら眺めていると、気付いた出国審査官の女性がこっち側に出てきてくれました。
そして「どうしましたか?」と聞いてくれたので、「このラウンジに行きたい!」とスマホの画面を見せます。
すると「そのラウンジはイミグレーション前ですね。一緒に戻りましょう。」と言い、なんと出国審査のところを逆戻りさせてくれたのです!
しかも一緒に歩きながら道案内までしてくれ、「あとはこのエレベーターで上に行けば大丈夫ですよ。」と近くまで連れて行ってくれました。
出入国審査官の人って堅いイメージがあるのに、こんなに柔軟で親切な人に出会えて感激です。
が、そこで浮かんでくる一つの疑問。
「もうリトアニアの出国スタンプ押してあるのに、またイミグレーションを通るときは大丈夫かな?」
そう思っていた時に、その不安を打ち消すかのように審査官の女性は一言。
「またイミグレーションを通る時には、私のレーンにきてくださいね。」
なんと!
また後で、イミグレーションを再度通るときのための対策までしてくれるなんて。
しかも、こっちから尋ねる前に。
こんな審査官がいるものかと、本当に感激しました。
精一杯の感謝を述べて、念願のラウンジへ。
親切な人に連れて行ってもらったラウンジは、いつもより最高な気分でした。
そしてたっぷりとお酒や食事を楽しませて頂きました。
旅での出会いに感謝。
さて、フライトの時間が近づいて来たので、先ほどのイミグレーションのところへと戻ります。
「一応またパスポートとか見るのかな?」と思って近づくと、そのまま何も見ずに顔パスで通してくれました(笑)
こんなこと、ルールに厳しい日本ではきっとあり得ないですよね?
というか日本じゃなくても基本的にはあり得ないことだと思っています。
普通は「もう出国審査を通過してしまっているので、行けないですね。」と言われて終わりでしょう。
あの時の審査官の方には、本当に感謝しています!
海外でトラブルに遭うと(今回は自分のミスですが)、助けてくれる人の優しさが本当に身に染みます。
旅をしていると、嬉しいことや楽しいこと、そして大変なことや辛いことも日常生活より頻繁に起きます。
しかし圧倒的に印象に残っているのは、親切な人に出会って、嬉しかった時のこと。
これからも、世界中で色んな人と出会うんだろうなと思うと、ワクワクしてきます。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。