東南アジア放浪中のタカヤです。
ミャンマーに行って、街行く人々を観察していると、「えっ?」ってなることがあります。
というか、唾が赤い!
道が赤く染まってるところがよくある!
その秘密は、「噛みタバコ」とも言われるキンマという嗜好品。
今回、ミャンマーで挑戦してきました。
「キンマ」とは何なのか?どんな味なのか?どうやって使うのか?
この辺りをレポートしていきます!
「キンマ」とは?
「キンマ」とは、ビンロウという植物に石灰を塗ったものです。
口に入れて、噛み砕くと清涼感が広がり、お酒を飲んだ時のような高揚感を得られる嗜好品。
噛むと、唾が大量に出てきて、かつビンロウの赤い色に染まります。
そして、その唾は全て吐き出さなければいけません。
飲み込んでしまうと、胃を痛めてしまうそう。
ミャンマー以外でも使用されていて、インド等の南アジア、東南アジア、オセアニアの島々、台湾でも同じような嗜好品が存在します。
ミャンマーでは主におじさんがやっています。タクシードライバーとか。
最近の若者は、敬遠する人も多いそう。
道路に唾を吐くから汚かったり、健康面での害が多かったりと、デメリットが多いから。
健康面の害としては、
- 発がん成分があるので口腔ガンになりやすい。
- 依存性があって、やめられなくなる。
- 歯が赤く色素沈着する。
- 歯がボロボロになる。
などがあります。
実際ミャンマーを旅していると、キンマをやっている人は一発でわかります。
歯が赤く染まっていて、本当にボロボロだから。
体に悪いと分かっていてもやめられない。
お酒やタバコと一緒で、嗜好品ってそういうもんですよね。
ミャンマーでは、そこら中にキンマを売っている屋台があります。
日本のコンビニの数より多いかも!
歩くと、またキンマの店。そしてまたキンマの店。
特に都市部では、ものすごい数の屋台が営業しています。
実際にキンマをやってみた!
ミャンマーの文化として、キンマは気になります。
実際どういうものなのか。どんな味なのか。
ちなみに、僕は人生で一度もタバコを吸ったことはありません。
ですが、キンマという存在が気になり過ぎるので、一度だけ試してみることにします。
キンマを買う。
まずはキンマを買いに行きます。
買いに行くと言っても、どこにでもあるので苦労はしません。
こんな感じの簡易的な屋台。
キンマの仕込み作業をしています。
数あるキンマショップの中でも、割と人気そうなところにしました。
何人か買ってる人がいる店。
店員に「これくれ〜!」と言うと、「ティッシュ?」と店頭に置いてあるポケットティッシュのことかと思われました(笑)
いや、違う違う!こっち!
多分、外国人がキンマを買うのは珍しいんでしょう。
値段を聞くと、1つ100チャットとのこと。
安いっ!!1個8円くらいですよ。
こんな安かったら、そりゃ好きな人はなかなか止められませんね。
キンマに挑戦!
無事にキンマを購入。
葉っぱの中に何か色々入ってます。
これをこのまま口に入れて、噛むんです。
僕が調べたところ、これは2~3回噛んだら、あとはそのまま口の中に置いとくそうです。
ネットで日本人がキンマに挑戦したブログとかを見てると、「まずかった!」という意見が多かったです。
パクっ!
噛む。
3回くらい噛んで、そのまま放置しておくと、じわ〜っと爽やかな香りが広がります。
でも、特に美味しいという訳ではない。まずくもないけど。
ちょっとミントに似てる気もします。
僕はミントとかの爽やか香草系がけっこう好きなので、まずく感じないのかもしれません。
そして、だんだんと唾液が増えてきます。
それを吐き出してみると、真っ赤!
口に入れてる間は、喋りにくいです。
また、特に高揚感は感じません。
しばらく口の中に置いておいて、もういいかな〜と思ったところで全部出して捨てます。
そして、持っていた水でうがいをします。
なんせ、体に入ったら胃を痛めるそうなので。
吐き出した後も、口の中は爽やかな感じがします。
キンマをやった感想
キンマは、特にまずくはありませんでした!
しかし、体に害があり過ぎるので、もうすることはないと思います。
そして、「高揚感」をちょっと楽しみにしていたんですが、全く感じませんでした。
ビール1杯では酔わないように、キンマ1個ではそんな感じないんですかね?
政府は観光地化を進めるにあたって、道路が汚くなるのでキンマを減らしたいそうです。
確かにデメリットだらけに見えるキンマですが、街角で無数に見かけるキンマ屋台、キンマを嗜むおじちゃん達、そして笑った時に見えるボロボロの赤い歯、これがミャンマーっぽさや異国感を感じる要素の一つです。
特におすすめする訳ではありませんが、『日本にはない文化として面白いな〜』と思います!
ミャンマーに行ったら、そんな一風変わった光景を見てみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ミャンマーの異文化、他にもあります。
ヤンゴンのディープスポット、集めました。