東南アジアの秘境「ミャンマー」を放浪中のタカヤです。
ヤンゴン最大の都市ヤンゴンには、一風変わった博物館があります。
それは「麻薬撲滅博物館」
実はミャンマーは麻薬大国で、たくさんの麻薬が作られている国です。
どんな博物館なのか気になったので、行ってみました!
【麻薬大国】ミャンマー
ミャンマー・タイ・ラオスの3カ国がメコン川で接する地点「ゴールデン・トライアングル」ってご存知ですか?
ちょっとかっこいい名前ですよね。
この地域、世界有数の麻薬密造地帯なんです。
アフガニスタン・パキスタン・イランの国境が交錯する「ゴールデン・クレセント」と並び、世界最大規模の麻薬密造地帯として、知られています。
まさに、世界中に流通している麻薬が作られている地域とも言える場所。
近年では、経済成長や取締強化、観光地化等により、タイとラオスでの生産量は減少しているそうです。
そう、タイとラオスでは…。
ミャンマーでは、現在も増え続けているそう。
麻薬産業が国の中で力を持っていることや、取り締まっても製造される麻薬の種類が変わるだけ等、様々な問題が起こっているみたいです。
最近は、ミャンマーの都市部でも、安価なドラッグが若者の間で流行っていて社会問題になっているとのこと。
小学生が「元気の出るビタミン剤」としてドラッグを摂取するケースまであるみたいです。
博物館へと向かうGrabの車の中で、そんなことを調べていると、博物館に到着しました!
それでは実際に入ってみます。
「麻薬撲滅博物館」へ
建物がかなりでかいです。
綺麗で立派な建物ですが、その割にほとんど人はいませんでした。
入場料4,000チャットと写真料5,000チャットを払って、入場します。
ミャンマーの物価から考えると、けっこう高いですね。
色々見てみますが、ちょっとわかりにくい展示もあります。
解説がミャンマー語だけだったり、新聞やポスターの切り抜きがあったり。
そんな中、謎の部屋が出現しました。
「Drug Abuse Ruins Life」
「ドラッグの乱用は、人生を台無しにする」ですね。
入ってみましょう。
中はけっこう暗いです。
そして、ドラッグ乱用者の写真なんかがあります。
ドラッグパーティーをする若者を再現した人形だったり…
「ドラッグに陥ってしまうと、こんな大変なことになる」というのを、ちょっとホラーチックに表現している小部屋でした。
部屋の最後には、ちょっと怖い仕掛けがあります。
ここでは書かないので、体験してみてください!
麻薬が、どういう流れで世界に流通しているのかがわかる地図もあります。
これはヘロインの流れ。
そして、生産国が書かれているのも!
これはマリファナ。
東南アジア、中東、南米が多いですね。
こちらはヘロインとコカイン。
やはり東南アジア、中東、南米が主ですね。
イメージ通りといえば、イメージ通りって感じです。
麻薬の写真もあります。
やっぱり白い粉なんですね〜。
密輸しようとして、捕まった人の写真もたくさんあります!
顔も普通に見えてるけど、いいんですかね。
「麻薬撲滅博物館」という名前なだけあり、『麻薬を撲滅しようとする政府の姿勢』がアピールされている感じがします。
LSDのパッケージの写真も。
LSDのパッケージは、キャラクターを使ったり、ポップなデザインにすることで、若者(10代)に受けるように作られているとのこと。
ミャンマー都市部の若者の間では、「ドラッグはファッションの一部」として捉えられていることもあり、減らすのが難しいそうです。
麻薬の原料となる植物を除去して、減少に繋がっているというシーンもありました。
アメリカ等、他国の技術者にも協力してもらっているそうです。
そして、麻薬の元になる植物を生産する農家に対して、違う農業を教えることで、生産農家を減らすという試みもしているそうです。
「麻薬撲滅博物館」詳細情報・アクセス
麻薬撲滅博物館(Drug Elimination Museum)の詳細情報です。
定休日:月曜日
営業時間:9:00~16:00
料金:入場料4,000チャット/写真撮影代5,000チャット
3階建ての建物で、見学に1時間半ほどかかりました。
アクセスは、Grabが一番おすすめですが、バスでも行けるようです。
「ジャンクションスクエア」のバス停が近いので、37番黄色のバスでそこまで行けたら、そこからは歩いて徒歩5分ほどです。
麻薬撲滅博物館を見学した感想
僕は博物館に行く前、名前のイメージから「麻薬の害や効能、麻薬常用者の生活、麻薬そのものの展示等があるのかな〜」と思っていました。
もちろんそういった展示もあるのですが、主なものは「政府が麻薬を撲滅するために行なっている対策」でした。
まさに「麻薬撲滅」博物館。
なので、パッと見でわかりにくいものが多く、ちょっと小難しい印象を受けました。
見学前もしくは見学後にでも、ミャンマーにおける麻薬の実情について、少しでも調べておいた方がいいと思います!
そして、撲滅するために色々と対策をしているのに、現状ミャンマーの生産量が増えているというのが皮肉的。
ちょっと風変わりな博物館ですが、ミャンマーと麻薬の関係性を学ぶには、一つ勉強になる博物館です!
「面白い!」という感じの場所ではないですが、「ミャンマーと麻薬」について興味のある方は行ってみてください。
「ヤンゴンでハッピーになれる⁈」変な遊園地に行ってきました!
オーストラリアでは、一方でこんな祭りもあります。「大麻収穫祭」
ヤンゴンの貧困地区「ダラ」のレポはこちら!