旅人のタカヤです。
「インドからイギリスまで、バスだけで行く。」
これだけで、何の本か分かる人には分かるはず。
1980年代〜90年代くらいの間、大量のバックパッカーを生み出した旅人のバイブルとも言える本。
現代でも、伝説的な旅の本として根付いています。
旅好きな人なら、きっと知っている人が多いでしょう。
僕も深夜特急、数年前に激ハマりしました。
作家の「沢木耕太郎さん」の旅の実体験に基づいて書かれた小説で、ノンフィクションに近い作品。
本当に面白くて、本を読みながら世界を旅しているような気分になれる本です。
コロナによって、旅に行けない状況になってしまいましたが、家の中でも旅はできます!
今回は、深夜特急について、紹介していきますね。
「深夜特急」の概要
深夜特急は、1986年から刊行された紀行小説です。
インドのデリーから、イギリスのロンドンまでをバスのみで旅するという、ちょっと無謀な一人旅に挑戦した沢木さんの旅記録とも言えます。
1992年に最終巻が出版され、その後90年代後半には、大沢たかおさん主演でテレビドラマ化もされました。
ドラマもドキュメンタリーに近い映像になっていて、実際に大沢たかおさんが世界各地を旅しています。
爆発的な人気だった電波少年の企画で模倣されたり、沢木さんと同じようなバックパッカースタイルで旅をする若者が増えたりと、社会への影響もすごかったです。(らしいです。僕が生まれた頃の話なので(笑))
あの時代に「旅」が流行ったのは、「深夜特急」の影響が大きいと思っています。
深夜特急を読むと、当時の旅の様子が脳裏に浮かび、自分も旅しているかのような気分になります。
スマホどころか携帯すらも持っていない時代。
情報がほとんどない状態で、難易度は高かったと思いますが、全身全霊で旅をしている感じが、読者をワクワクさせてくれます。
こんな人にオススメ!
「深夜特急」はこんな人にオススメです!
- 旅が好きな人
- 旅したいけど、ちょっと背中を押して欲しい人
- 自分が知らない世界を見たい人
- インドア派
深夜特急を読むと、ほぼ間違いなく旅に出たくなります!
そして、家の中で読書してるだけでも、世界を旅しているような気分になるので、それだけで楽しいです。
今はコロナによって、なかなか外出ができない状況なので、家で楽しめるコンテンツとしてもオススメです!
コロナ終息後に、深夜特急に出てきた国や地域に行くのも楽しいと思いますよ〜。
今の内に、必要な持ち物を揃えておくのもありかも!
「深夜特急」のあらすじ
あらすじを少し紹介します。
26歳の沢木耕太郎さんが、仕事を急に辞めて旅立ちます。
「酔狂なことをしてみたい」という気持ちから、インドのデリーへの航空券を取り、ロンドンまで乗合バスで旅することにしました。
しかし、インドに行く前に、途中2箇所でストップオーバーできる航空券だったため、香港とバンコクにも立ち寄ることにしました。
最初の頃は、カジノの街マカオに入り浸ります。
香港やマカオの雑然とした街並みの中で、ひたすらカジノに通う作者。
ギャンブルに明け暮れる日々。
旅の楽しさを全身で感じている様子が伺えます。
その後、バンコクからマレー半島を縦断することにします。
香港やマカオが楽し過ぎたので、バンコクにも期待していましたが、なんだか違う。
そしてシンガポールやマレーシアに行き、インドへと向かいます。
インドでは、死体を焼いている場面に遭遇したり、貧困層の子どもたちと出会う作者。
生死について考えさせられる描写も出てきます。
それから、中東へ。
パキスタン・アフガニスタン・イランを旅します。
途中、作者は旅に飽きつつあり、移動するのが億劫な状態に。
しかし、知り合いの夫婦がイランに来ているということもあり、また動き始めます。
中東を抜け、トルコ、そしてヨーロッパへと入りました。
ヨーロッパは、なんだかものさみしい描写が多いような気がします。
作者は、旅に対しての高揚感もあまり感じないようになってきました。
そして、旅の終わりも近くなって来たことを感じます。
最後には最終目的地「ロンドン」に到着し、中央郵便局から日本の友人に電報を打ちに行きます。
「深夜特急」の感想
僕は最初に本を読んで、面白かったのでドラマの方も見ました。
深夜特急の面白さは、読んでいると作者が旅している情景が浮かんでくること。
1970年代の街の雰囲気がすごく伝わってきます。
深夜特急が刊行されてから、30年以上経ちますが、色褪せてないんですよね〜
古めかしい表現もないので、今の若い人でも楽しめると思います!
むしろ当時の様子が分かるので、タイムスリップしたような気分にもなります。
オススメは、本を読んだ後にドラマを見ること。
本を読むと、色々な想像が働くと思います。
本を読んでいる間は想像を膨らませながら楽しんで、その後はドラマで実際の世界の様子を見る!
ドラマでは、1990年代の世界の様子が撮影されていて、ドキュメンタリーのような雰囲気なので、すごくリアルです。
作者は旅を通して、人生観を養っていきます。
海外での日常や常識に触れ、内面の変化もしていきます。
そういった内面の変化も、自分に置き換えて見てしまうようなリアルさがありますね。
また、海外経験があまりない方が読むと、「日本の常識と海外の常識の違い」に驚かされる場面が多々あると思います。
僕が初めて深夜特急を読んだときは、まだあまり海外に行ったことがなかったので、「海外ではそんなことがあるのか!」と新鮮に感じました。
異文化を感じることは旅の醍醐味なので、それを疑似体験できるのも楽しいです!
全部読んで思ったのは、【人はやっぱり初めての体験が一番印象強い】ということ。
作者が旅の中で一番楽しんでいたのは、間違いなく香港・マカオです。
読んでいて、高揚感が伝わってきますし、後半のヨーロッパになるにつれて、旅へのワクワク感が減ってきているな〜というのをすごく感じます。
香港・マカオと相性が良かったというのもありますが、初めての旅先だったから強く印象に残ったんだと思います。
これは旅じゃなくても、何でも一番最初の体験は印象強く残るということ。
それなら、「なんだか最近ワクワクしてない」と思ったら、自分がやったことないことに挑戦してみればいいですよね!
深夜特急を読んで、そんなことも思いました。
「楽天市場」で買える!
深夜特急、読みたくなりましたか?
中古本屋や品揃えの良い本屋でも買えると思いますが、ネットショッピングが楽ですね。
僕は「楽天市場」をよく使うので、楽天市場を見てみたら売ってました!
文庫本は全6巻あり、中古だと1つ300円前後で買えるようです。
【中古】 深夜特急(5) トルコ・ギリシャ・地中海 新潮文庫/沢木耕太郎(著者) 【中古】afb
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