Webライター・ブロガーのタカヤです。
初心者のライターやブロガーを始めとした「文章を書くこと」に慣れていない人は、必ず「文章が書けない…」という壁にぶつかります。
僕自身、ブログを書いていて文章がうまく書けないことも多々あり。
なぜか?
それは「文章を書くこと」について勉強していないからなんです!
勉強していないのに、うまく書けるはずがありません。
そんな問題を解決してくれる本が、20歳の自分に受けさせたい文章講義 (古賀史健)です。
文章を書くすべての人にとっての教科書と言える本書。
今回は、この本の概要や学んだことを書いていこうと思います!
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目次
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の概要
![本](https://sekaihourou.com/wp-content/uploads/2020/08/book_1598081015-1024x681.jpg)
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の著者は、古賀史健さんというライターの方です。
2012年に出版されてから、ライターやブロガーなど文章との関わりがある人の「必読書」として取り上げられてきました。
本の内容としては、文章を書くすべての人が活用できるものになっています。
「文章」と言っても、世の中にある文章は様々。
会議の企画書から友達へのLINE、SNSの投稿、ライターの原稿、ブログ、書籍など、文章が溢れている時代です。
これだけ文章を書く機会があるにも関わらず、「文章を書く」勉強をしている人はごくわずか。
学校の「作文」は、文章を書く勉強とは言えません。
作文で評価されるのは、文章よりも中身。
文章の技術よりも、「道徳的にいい内容」が評価されます。
学校の先生自身も、文章を書くプロではないでしょう。
そこで本書は、「文章を書くための教科書」として機能しています。
文章を書くときには、この本を横に置きながら書くのもおすすめです!
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』はこんな人におすすめ!
本書は、こんな方におすすめします。
- 初心者のライター・ブロガー
- 文章を書くときに手が止まる方
- 「話せるのに書けない!」と悩んでいる方
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』で学べること
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読むと、こんなことが学べます。
- 文章を書くための基礎知識・ルール
- 「話し言葉」から「書き言葉」へと変換するノウハウ
- 文章で読者を動かす方法
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』で学んだこと
![20歳の自分に受けさせたい文章講義](https://sekaihourou.com/wp-content/uploads/2020/08/7908.jpg)
僕自身もこれまでブログやSNSでたくさんの文章を書いてきました。
ですが、しっかりと「文章を書く」勉強をしたことはありません。
今回『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読んで学んだことが多かったので、シェアしていきますね。
文章は書くのではなく、言葉を翻訳する作業
まず著者は、「文章は書こうとするな!」という主張から始めます。
「文章を書く」という行為は、「頭の中にある漠然とした思い」を翻訳する作業なんです。
読者に伝わるように、「書き言葉」として翻訳する作業。
しかし、これまで翻訳を意識していなかった人が急に「翻訳をしよう」と言われても、できませんよね。
そこで著者は、翻訳を気軽に練習する方法をあげていました。
- 人から聞いた話を自分の言葉で要約して話す
- 地図や写真などの文章ではないものを言葉で説明する
これが、翻訳の第一歩です。
リズム感のある文章の作り方
![ライター](https://sekaihourou.com/wp-content/uploads/2020/08/writer_1598081093-1024x682.jpg)
文章の読みやすさは「リズム」で決まります。
「リズムのいい文章」とは、具体的にこんな文章のこと。
- 論理的な文章
- 視覚的にリズムの良い文章
- 音読しても読みやすい文章
- 適度に「断定表現」が使われている文章
1.論理的な文章
論理的な文章かどうか確認するためには、「接続詞」を使います。
論理的に正しい文章の場合、接続詞をつけてもきれいに文章がつながるのです。
試しに「そのため」「そして」「しかし」「また」「したがって」などの適切な接続詞をつけて確認してみましょう。
2.視覚的にリズムの良い文章
「句読点」「改行」「漢字とひらがなのバランス」を意識しましょう。
パッと見たときに、字だらけだと読む気もなくなりますよね。
難読な漢字は使わずに、ひらがなを多めにすると読みやすいです。
3.音読しても読みやすい文章
音読して確認すべきことは、「読点(、)の位置」と「言葉の重複がないか」です。
「〜です。そして〜です。」という風に同じ語尾が続くとリズムが悪くなります。
他にも「〜のように」や「とても」などの言葉や、接続詞が重複していないか確認しましょう。
4.適度に「断定表現」が使われている文章
「~と思われます」「~と言われています」のような推量表現は、信頼性に欠ける上にリズムが悪くなります。
できるだけ使わないようにしましょう。
言い切ることで、リズムを持たせます。
「断定」をしたら、前後の文章を論理的に正しく固めることを忘れずに。
読みたくなる文章構成を作る
文章構成は、映画に似ています。
文章の基本的な型は「序論」「本論」「結論」。
映画も同じように「導入」「本編」「結末」という流れですよね。
「序論」では、状況を客観的に説明し、読者を文章に引き込みます。
「本論」では、自分の主張や仮説を主観的に記述。
「結論」では、客観的な視点でまとめます。
また、導入部分がおもしろくないと、読者は文章を読んでくれません。
映画で例えるなら「予告編」と同じ。
お客さんを映画館の席に座らせる役割があるのです。
「導入部分」の大切さに意識をおいて、執筆しましょう。
読者の存在を考える
![読書](https://sekaihourou.com/wp-content/uploads/2020/08/3874753e006d869b57de247fb28589f4-1024x718.jpg)
文章を書くときには、具体的な相手を思い浮かべながら書きましょう。
「特定の誰か」に書かれた文章の方が「刺さる文章」になるのです。
例えば、「10年前の自分」や「友達のあの人」。
さらに、読みやすい文章にするため「第三者の視点」も入れると良いです。
例えば、専門知識のない「自分の親」でも理解できるわかりやすい文章。
読者に負担をかけないような文章を書くと、読んでもらいやすいです。
文章の編集方法
文章を編集するタイミングは、大きく分けて2回。
「文章を書き始める前」と「文章を書いた後」です。
「書き始める前」の編集とは、「何を書かないか」考える作業のこと。
書かないものを決めることで、「これは外せない!」という内容が浮かび出てきます。
執筆後の編集は、文章を書いた時の自分との対話です。
ツッコミを入れて訂正したり、褒めたりしながら進めていきましょう。
そして「もったいない」とは思わずに、勇気を持って大胆な編集をすることが重要。
無駄な文章があると、読者に伝わりにくくなります。
最後に
これまで僕は、ほとんど独学で文章を書いてきました。
しかし、何ごとにおいても勉強は必須です。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、まさに文章術の教科書。
一度読んだだけでは身につかないので、何度も読み返しながら実践していこうと思います!
「文章を書くことは多いけど、今まであまり勉強したことはない!」という方はぜひ読んでみてくださいね。
ちなみに著者の古賀史健さんは、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」など多数の著書を出しています。
こちらは、対人関係に悩んでいる方におすすめです!