旅人のタカヤです。
ということで、今回は僕の持病『潰瘍性大腸炎』という病気について、お話ししていきます!
特に話す必要はないかと思っていたのですが、「持病持ちの方へ少しでも励みになれば」と思い、書くことにしました。
目次
『潰瘍性大腸炎』ってどんな病気?
潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に潰瘍ができて、炎症している状態の病気。
元々は欧米を中心に多い病気でした。
しかし近年日本でも増えてきており、現在日本国内の患者数は約22万人と言われています。
潰瘍性大腸炎の症状
潰瘍性大腸炎の代表的な症状は、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛。
主に血便・下痢・腹痛ですね。
他にも、症状がひどくなると発熱や貧血、体重減少が起きることもあります。
さらに、長期間ひどい状態が続くと大腸がんになる可能性も。
病気自体は、現代の医療で完治することはありません。
一生のうちに、症状がない時期と症状の出る時期が繰り返されていきます。
無症状や軽い症状の場合は、日常生活にほとんど支障はないです。
しかし症状がひどい場合、日常生活を送るのが困難になるそう。
そうなってしまうと、入院生活を余儀なくされます。
重症の患者は、全体の数%です。
軽症の患者が多いのも特徴。
また、潰瘍性大腸炎の発病によって「寿命が短くなることはない」と言われています。
潰瘍性大腸炎は『難病』
潰瘍性大腸炎は、国の『難病』に指定されている病気です。
「難病」と聞くと、命に関わる危険な病気のようなイメージがありますよね。
しかし、必ずしもそういうわけではありません。
潰瘍性大腸炎は、多くの患者が軽い症状です。
潰瘍性大腸炎が難病に指定されている理由は、以下の理由から。
- 発病の原因が不明だから
- 現代の医療では、完治しないから
- 国が支援して病気の治療法を確立したいから
これらの理由から、「難病」に指定されているんです!
患者には、「特定疾患医療受給者証」という保険証が発行されます。
それを掲示することで、潰瘍性大腸炎の治療費が減額される仕組み。
減額されても、けっこう高いんですけどね…。
潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎の原因は、今だに不明。
しかし、いくつか予想されている原因があります。
- 遺伝子
- 食生活の欧米化
- ストレス
さまざまな要因が複雑に絡み合っていて、確立されている原因はありません。
潰瘍性大腸炎の治療方法
完治させる治療方法はないため、症状を抑える治療が基本。
多くの場合、薬を飲んで対処します。
完治することのない病気なので、基本的に一生薬を飲み続ける生活に。
重症になった場合は、手術することもあるそうです。
潰瘍性大腸炎を発病した有名人
日本での患者数は約22万人いて、年々増えています。
アメリカでは、日本の倍以上の患者がいるそう。
発症しやすい年齢は、男性で20~24歳、女性で25~29歳です。
実際、僕も発症した時は20歳くらいの頃でした。
これだけ患者数が多い病気なので、有名人にも潰瘍性大腸炎を発病した人がいます。
一番有名なのは「安倍首相」ですね。
安倍首相は、2006年〜2007年にも首相に就いてましたよね。
しかし、潰瘍性大腸炎の症状がひどくなったために辞任されました。
追記:2020年8月
安倍首相は、またしても潰瘍性大腸炎の症状が悪化したために退任されました。
他にも、こちらの方々が潰瘍性大腸炎を発症されています。
- 高橋メアリージュンさん(女優・モデル)
- 若槻千夏さん(タレント)
- 三崎優太さん(元青汁王子・実業家)
- 東海オンエア・てつやさん(YouTuber)
- 安達了一選手(野球選手)
- 上田春佳選手(水泳選手)
病気に対処しながら、頑張って仕事を続けていますね。
日常生活での注意点
潰瘍性大腸炎の症状がひどい時には、食生活の制限がすすめられることも。
具体的には、以下の食べ物は症状の悪化に繋がる可能性があります。
- 食物繊維の多いもの
- 脂質が多いもの
- 乳製品
- 刺激のある食べ物
症状が出ている場合、以上の食品はできるだけ避けた方が良いかもしれません。
食べたいものを食べれないことによるストレスの方が負担になることもあるので、食べたい時は食べることをすすめる医師もいます。
また、患者は定期的な通院が必要になります。
症状がない場合でも、薬をもらうのと定期的な検査をするため。
平日に働いている会社員の方は、病院に行く日程を調整するのが大変そうですね。
潰瘍性大腸炎の発症〜現在まで
ここまでは「潰瘍性大腸炎」について基本的な情報をお伝えしてきました。
ここからは、僕自身の実体験を書いていこうと思います!
病気が発症したのは、20歳くらいの時でした。
なんか、ずっと血便が続いていたんです。
なんて思いながら病院へ。
しかし、病院で診察を受けたところ
とドクターから言われました。
後日大きな病院で検査をすると、やっぱり潰瘍性大腸炎だということが判明。
多少驚きましたが、幸い軽症で助かりました。
その後は色々な薬を試してみます。
潰瘍性大腸炎の治療によく使われている「アサコール」という薬の量を増やしますが、なかなか治りません。
しかし、しばらくして「ペンタサ」という座薬を始めたところ速攻で症状が治りました。
すぐ治ったので驚きましたね。
それからは、現在まで症状は落ち着いています。
僕がこれまで出た症状は、血便のみ!
(最初は貧血気味とも診断されましたが。)
軽症で本当に助かりました。
今後また再発する可能性があるので油断はできませんが、これまでは病気に関して特に苦労していません。
追記:2020年7月
潰瘍性大腸炎が約8年ぶりに再発。
症状が軽かったので、飲む薬の量を増やしただけで改善しています。
改めて、症状が繰り返される病気なんだと再認識しました。
難病でも旅をする
という訳で、日常生活に支障がないので旅も自由にできます!
しかし、それでも薬を飲み続けないといけません。
長期間の旅に出る前には、たくさん通院して多めに薬をもらっておきました。
そしてかかりつけ医にも相談して、英文で「この人は潰瘍性大腸炎の疾患があります」という内容の証明書を発行してもらいました。
僕は発病してから「日本一周」「船で世界一周」「2年以上の世界放浪」をしてきました。
難病ですが、今ある健康に感謝して生きていきます。