オーストラリア半周ラウンドをしたタカヤです。
オーストラリアって、本当にでかいんですが、人口のほとんどは沿岸部に住んでいます。
内陸部に住んでいるのは、ほんの僅かな人々。
なぜかというと、内陸部はほとんど砂漠や荒野だから。
なかなか厳しい生活環境なんです。
僕がオーストラリアを半周ラウンドしている時、内陸部の砂漠地帯へも行きました。
そして、砂漠地帯を走っている時に立ち寄ったのが、「ウィリアムクリーク」という村。
この町のバーは、まるでオアシスのようでした。
今回は、そんな砂漠のオアシスの話です。
人口数人の村「ウィリアムクリーク」へ
「ウィリアムクリーク」
ここは村と言えるのか。
オーストラリアの南オーストラリア州にあり、砂漠地帯にあります。
住民は、数人。
少ない時では、住民2人の時もあったそうです。
現在、Wikipediaでは住民10人と書いてあります。
村にあるものといえば、ホテルとキャンプ場、商店併設の小さなガソリンスタンド。それくらい。
車で通ると、5秒くらいで通り過ぎてしまうくらいの村です。
周囲には、砂漠しかありません。
隣町までも車で数時間。
こんなオフロードの道をずっと走っていきます。
オフロードやアウトバックに入る際は、注意点があるので下の記事を読んでから行くようにしてくださいね。
この時は、ウルルを目指していて、その途中で立ち寄りました。
毎日6時間くらい運転して砂漠を走り続けます。
周りには、本当に何もない世界。
ずっと走り続け、やっとウィリアムクリークに到着しました。
村の入り口には、ヘリコプターが停まっています。
これは観光用のヘリ。
上空から砂漠地帯の景色を見るみたいです。
こんなところにあるホテルは、なぜ経営が成り立っているのか不思議です。
しかし実は、この村の名物はこのホテルにあります。
ここがオアシス!バーでビールを飲む。
「ウィリアムクリークホテル」
ここに、そのオアシスがあります。
バー併設のホテル。オーストラリアによくあるバーですね。
しかし、こんな砂漠地帯の真ん中にあるとなれば、特別感を感じます。
中に入ると、思いのほか賑わってます。
というか、ウィリアムクリークに来た人はここ以外行くところないですからね。
中に入った瞬間に目に入るのが、壁や天井に貼られた大量の名刺。
皆、「ここまで辿り着いたぞ〜!」と自分の軌跡を残していくみたいですね。
確かにこんなところ、ほとんどの人は人生で一度くらいしか来ないでしょうから。
厳しいアウトバックの環境を乗り越えて、ここまで辿り着いたという証。
バーと言っても、生ビールはありません。
普通の缶ビールですが、こんな環境で飲むから格別。
砂漠の中だと、喉もよく乾きます。
食料や水、生活物資が限られた中でやっと辿り着き、生きていることへの喜びを感じます。
そこに現れたバーは、旅人にとってのオアシス。
どこにでも売ってる普通のビールが、こんなに美味しく感じるとは。
終わりに
ウィリアムクリーク。
「行きたい」と思ってもそう簡単に行ける場所ではありません。
それだけに、ビールを飲んだ瞬間、本当の喜びを感じました。
心が震えるような瞬間。
ビールを飲んだ瞬間の記憶がこんなにも残っていることなんて、そうそうありません。
「生きてて良かった。」
そう思えるバーが、ここにはあります。
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ウィリアムクリークを経由して行く場所は、クーバーペディ。
ここの景色もすごいです。